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しょうゆは何群に分けられる?実は多くの人が勘違いしている食品分類の答え

しょうゆは何群に分けられるの?実は多くの人が勘違いしている食品分類の答え

キャンプの準備をしているときや、スーパーの調味料コーナーでお買い物をしているときに、「そういえば、しょうゆは何群に分類される調味料なんだろう?」と、ふと疑問に思ったことはありませんか?

毎日のようにお料理で使っている身近な調味料だからこそ、意外と知らないことが多いんですよね。私たち日本人の食卓には欠かせない存在なのに、その正体は意外と謎に包まれているかもしれません。

この記事では、そんな日頃の小さな疑問をやさしく紐解きながら、お料理の味が劇的に美味しくなるしょうゆの分類や選び方について、詳しく解説していきます。

最後までお読みいただければ、これからのしょうゆ選びがもっと楽しくなり、次回のキャンプ飯が家族や仲間から大絶賛されること間違いなしですよ。ぜひ、一緒に楽しく学んでいきましょうね。

しょうゆの分類についての意外な事実

学校の家庭科の授業などで習う「6つの基礎食品群」や「3色食品群」として考えたとき、しょうゆは一体どこに入るのか気になりますよね。最初にお伝えしますと、しょうゆは栄養素の基礎食品群としては「分類外」とされることが多いと言われています。

「えっ、分類外なの?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、調味料は一度のお料理で使う量がそれほど多くないため、私たちの体を作る主なエネルギー源や栄養源としてはカウントされないからなんですね。でも、安心してください。食品群としては分類外でも、しょうゆ自体の「種類」という観点で見ると、とっても明確で面白い分類が存在しているんです。

実は、日本農林規格(JAS)という国の基準によって、しょうゆは主に5つの種類に分類されています。この5つの分類を知るだけで、お料理の幅がぐっと広がるんですよ。

普段何気なく使っているしょうゆですが、お肉を焼くとき、お刺身を食べるとき、煮物を作るときで、最適な種類が違っているんです。これってすごく興味深いですよね。一部の地域や専門家の間では、「甘口しょうゆ」を加えて6種類とするという見方もあるようですが、最新のJAS規格(農林水産省の基準)では、変わらず基本の5分類が維持されているとされています。

この5つの仲間たちを知ることで、スーパーでの見方もきっと変わるはずです。次の項目では、なぜ5つに分けられているのか、その背景について一緒に見ていきましょう。

日本の食文化が作り上げた多様な醤油の種類

そもそも、なぜしょうゆは5つもの種類に分けられているのか、不思議に思いませんか?塩や砂糖はこんなに細かく分かれていないのに、なんだか特別感がありますよね。その理由は、日本の豊かな自然環境と、地域ごとに根付いた独自の食文化が深く関係していると言われています。

例えば、色が濃くて味のしっかりしたお料理が好まれる関東地方と、素材の色合いやおだしの上品な風味を大切にする関西地方とでは、求められる調味料の役割がまったく違っていたんですね。

こうした地域の要望に応えるように、職人さんたちが長い歴史の中で試行錯誤を重ね、それぞれに特化したしょうゆを生み出してきたと言われています。

色度という厳格な基準
JAS規格では、しょうゆの色の濃さを「色度」という1番から60番までの数値で厳密に定めています。数値が小さいほど色が濃く、大きいほど淡い色になるんですよ。感覚ではなく、しっかりとした数値で管理されているなんて驚きですよね。

ここで、JAS規格で定められている5つの種類について、分かりやすく表にまとめてみました。これを見ると、それぞれの個性がひと目で分かりますよ。

種類 生産シェア 主な特徴とおすすめの用途
こいくち(濃口) 約80〜84% 味のバランスが良く万能。卓上用から調理用まで幅広く活躍します。
うすくち(淡口) 約13% 色が淡く塩分は高め。素材の色を活かす関西風の煮物などに最適です。
たまり(溜り) 約1.5% とろみがあり濃厚なうま味が特徴。お刺身や照り焼きによく合います。
さいしこみ(再仕込み) 約1%未満 生揚げしょうゆで仕込むため風味が濃厚。お刺身や冷奴にぴったりです。
しろ(白) 約1%未満 色が極めて淡く甘味が強いのが特徴。お吸い物や茶碗蒸しにおすすめです。

このように、私たちが普段「おしょうゆ」とひとくくりに呼んでいるものの中にも、これだけ個性豊かな仲間たちがいるんですね。お料理に合わせて使い分けるのが楽しくなりそうだと思いませんか?

5種類の個性あふれる醤油の特徴を深掘り

それでは、JAS規格で定められた5つの種類について、もう少し詳しく見ていきましょう。それぞれの特徴を知れば知るほど、お料理のイメージが湧いてワクワクしてくるはずですよ。

不動の万能選手「こいくちしょうゆ」

まず最初にご紹介するのは、皆さんのご家庭にもきっとある「こいくちしょうゆ(濃口醤油)」です。実はこれ、全国生産量の約80パーセント以上を占める不動の主力品なんですよ。

色が濃くて、うま味、塩味、甘味、酸味、苦味の5つの味が絶妙なバランスで調和しているのが最大の特徴です。調理用としても、卓上用としてそのままかけるのにも使える、まさに万能選手と言えますね。

色度は18未満と定められており、しっかりとした色合いがお料理に美味しそうな照りを与えてくれます。キャンプでのバーベキューや煮込み料理には、これが欠かせませんよね。

素材の彩りを守る「うすくちしょうゆ」

次にご紹介するのは、「うすくちしょうゆ(淡口醤油)」です。生産量は全体の約13パーセント(こいくちの1割強)を占めています。

「うすくち」という名前から、「塩分も控えめなのかな?」と思われる方が多いのですが、実はこいくちしょうゆよりも塩分濃度が約1割ほど高くなっているんです。これって意外な事実ですよね。

色が淡い(色度は18以上)ため、お野菜や白身魚などの素材の色を美しく活かしたいときに大活躍します。関西地方のお料理によく使われるのも納得ですね。

濃厚なうま味とコクの「たまりしょうゆ」

3つ目は、主に愛知県や岐阜県などの中部地方で作られている「たまりしょうゆ(溜り醤油)」です。

一般的なしょうゆは大豆と小麦を半々くらいで作りますが、たまりしょうゆは「大豆が主体」で小麦をほとんど使わずに作られます。そのため、色がとても濃く、特有のとろみと濃厚なうま味がギュッと詰まっているんですよ。

熱を加えると美しい赤みが出るので、お魚の照り焼きや佃煮、そしてお刺身やお寿司につけて食べるのに最適だと言われています。

.「キャンプの夜、焚き火を囲みながら食べるお刺身には、濃厚なたまりしょうゆが最高なんだよね。煙の匂いとしょうゆの香ばしさが混ざると、もう言葉にならないくらい美味いんだよ。子どもたちも大喜びさ」 .

時間と手間をかけた贅沢な「さいしこみしょうゆ」

4つ目は、山口県を中心とした山陰地方や、九州北部で親しまれている「さいしこみしょうゆ(再仕込み醤油)」です。

通常のしょうゆは麹を食塩水で仕込みますが、このしょうゆはなんと、すでに出来上がった「生揚げ(きあげ)しょうゆ」を使って再び仕込むんです。2倍の原料と時間をかけて作られるため、別名「甘露しょうゆ」とも呼ばれるほど、色も味も香りもとっても濃厚なんですよ。

冷奴やお刺身など、卓上で直接かけて味わうのにぴったりな贅沢なおしょうゆです。

琥珀色の輝きを放つ「しろしょうゆ」

最後にご紹介するのは、愛知県で生まれ育った「しろしょうゆ(白醤油)」です。

こちらはたまりしょうゆとは真逆で、「小麦が主体」で大豆を少しだけ使って作られます。醸造期間も短く抑えられているため、色が極めて淡く(色度は46以上)、美しい琥珀色をしているんです。

うま味は控えめですが、小麦特有の強い甘味と独特の香りがあり、お料理を上品に仕上げてくれます。お吸い物や茶碗蒸し、白だし感覚で使いたいときに大活躍してくれますよ。

このように、しょうゆにはそれぞれ得意な分野があるんです。用途に合わせて使い分けることで、いつものお料理がプロの味に近づくかもしれませんね。

しょうゆを使った絶品使い分けレシピ

しょうゆの種類と特徴がわかったところで、さっそく実践してみたくなりませんか?

ここでは、キャンプで手軽に作れて、みんなが笑顔になるような絶品キャンプ飯レシピを3つご紹介します。しょうゆの個性を活かしたメニューばかりなので、ぜひ次回のキャンプで試してみてくださいね。

こいくちしょうゆで作る「極上BBQスペアリブ」

まずは、万能なこいくちしょうゆのバランスの良さを活かした、ガッツリお肉料理のご紹介です。

BBQスペアリブ(3〜4人前)
  • 豚スペアリブ:600g
  • こいくちしょうゆ:大さじ4
  • はちみつ:大さじ2
  • すりおろしニンニク:1片分
  • すりおろし生姜:1片分
  • 料理酒:大さじ2

【作り方】
  • 1. 丈夫な保存袋に、こいくちしょうゆ、はちみつ、ニンニク、生姜、料理酒を入れてよく混ぜ合わせます。
  • 2. スペアリブを入れてしっかりと揉み込み、クーラーボックスで1時間ほど漬け込みます(出発前に家で漬けておくと便利です)。
  • 3. 炭火の遠火で、焦げないようにじっくりと中まで火を通せば完成です。

こいくちしょうゆのしっかりとした塩味とうま味が、はちみつの甘さと絡み合って、食欲をそそる香ばしい香りを生み出します。炭火で焼いたお肉は、外はカリッと中はジューシーで、大人も子どもも夢中になる美味しさですよ。

うすくちしょうゆが決め手「メスティンで作る鯛めし」

続いては、うすくちしょうゆの色を活かした、見た目も美しい本格的なご飯もののご紹介です。

メスティン鯛めし(2人前)
  • お米:1合
  • 真鯛の切り身:1切れ(塩を少し振っておく)
  • 水:180ml
  • うすくちしょうゆ:大さじ1
  • みりん:大さじ1
  • 顆粒和風だし:小さじ1
  • 刻みネギ:少々

【作り方】
  • 1. お米は洗ってメスティンに入れ、水に30分ほど浸しておきます。
  • 2. うすくちしょうゆ、みりん、和風だしを加えて軽く混ぜます。
  • 3. 上に鯛の切り身を乗せて蓋をし、固形燃料(または弱火)で約15〜20分炊き上げます。
  • 4. 火から下ろしてタオルで包み、10分ほど蒸らします。
  • 5. 鯛の身をほぐしながらご飯と混ぜ、ネギを散らせば完成です。

うすくちしょうゆを使うことで、ご飯が黒くならず、ほんのり上品な色合いに仕上がります。鯛の豊かな風味と、うすくちならではのキリッとした塩味が絶妙にマッチして、キャンプ場が高級料亭のような雰囲気に包まれますよ。

たまりしょうゆで香ばしい「焚き火焼き鳥」

最後は、濃厚なたまりしょうゆを使った、お酒のおつまみにぴったりの一品です。

焚き火焼き鳥(2〜3人前)
  • 鶏もも肉:300g(一口大に切る)
  • 長ネギ:1本(3cm幅に切る)
  • たまりしょうゆ:大さじ3
  • 砂糖:大さじ1
  • みりん:大さじ1

【作り方】
  • 1. 小さなシェラカップに、たまりしょうゆ、砂糖、みりんを入れて弱火にかけ、少しとろみがつくまで煮詰めてタレを作ります。
  • 2. 鶏肉と長ネギを交互に竹串に刺します。
  • 3. 焚き火や炭火で串を焼き、火が通ってきたら先ほど作ったタレをハケで塗ります。
  • 4. タレが焦げないように注意しながら、2〜3回重ね塗りをして香ばしく焼き上げます。

たまりしょうゆの豊かなうま味と深いコクが鶏肉にしっかり絡み、照り焼きのツヤが食欲をそそります。このタレの焦げる匂いが漂ってきたら、もうたまりませんよね。

知っておきたい!醤油の等級と製法の秘密

ここまでは種類についてお話ししてきましたが、スーパーの棚を見ると「特級」や「本醸造」といった言葉も目に入りますよね。これらも、しょうゆを選ぶ上でとても大切なポイントになるんです。

実は、JAS規格では種類の分類だけでなく、窒素分(うま味の指標)と色度によって厳格に区分されているんです。等級は主に「特級」「上級」「標準」の3つに分けられています。

窒素分というのは、大豆や小麦のタンパク質が分解されてできるアミノ酸の量のことです。この数値が高いほど、うま味がたっぷり詰まっているということなんですね。特級のマークがついているものは、うま味が強い証拠と言えます。

また、作り方(製法)によっても大きく3つに分けられます。

主な製法分類
  • 本醸造:全量に麹を使用して、じっくりと時間をかけて自然の力で発酵・熟成させる伝統的な製法です。豊かな香りが特徴です。
  • 混合醸造:発酵の途中でアミノ酸液などを加えて熟成させる製法で、地域独自の味わいを出しやすくなります。
  • 混合:出来上がった生揚げしょうゆにアミノ酸液などを加える製法で、しっかりとしたうま味が特徴です。

こうした等級や製法の違いを知っておくと、自分の好みにぴったりの一本を見つけるのがさらに楽しくなるかもしれませんね。

おさらいしましょう!しょうゆの選び方と活用法

ここまで、しょうゆの分類や種類についてたくさんのことを一緒に学んできましたが、いかがでしたでしょうか?

栄養学の基礎食品群としては分類外とされがちなしょうゆですが、JAS規格の基準で見ると、こいくち、うすくち、たまり、さいしこみ、しろの5つの種類にしっかりと分けられていましたね。

普段何気なく使っている調味料にも、日本の豊かな気候風土や、先人たちの知恵と工夫がたくさん詰まっていることに驚かされます。しょうゆの種類を変えるだけで料理の仕上がりが劇的に変化するということを知っていただけたなら、とても嬉しいです。これからは、お料理の目的や素材に合わせて、賢く使い分けていきたいですね。

ちなみに料理の味付けで、しょうゆとセットで使われることが多いのが「みりん」です。では、みりんは食品群では何群に分類されるのでしょうか?実はここも一番勘違いされやすい重要なポイントです。

みりんは何群なの?実は意外と知らない食品分類の答え

あなたにぴったりのしょうゆを見つけてみませんか?

新しい知識を得ると、さっそく試してみたくなるのが人間の心理ですよね。次のお買い物のときには、ぜひ調味料コーナーで色々な種類のしょうゆを手に取って、ラベルを見比べてみてください。

「あ、これはうすくちだから煮物に使ってみようかな」「このたまりしょうゆで、今度のキャンプは本格的な焼き鳥に挑戦してみよう!」なんて、想像するだけでワクワクしてきませんか?

お料理は、ちょっとした工夫や調味料の選び方ひとつで、魔法のように美味しくなることがあります。あなたやあなたの大切な人たちの笑顔のために、最高の一本を探す旅を楽しんでくださいね。